2024.10.09 コラム記事

動物病院を退職後に転職活動をするのは不利?在職中の転職活動とどっちが良い?

動物病院を退職後に転職活動をするのは不利?在職中の転職活動とどっちが良い?

獣医師や愛玩動物看護師にとって、転職は重要なキャリア選択のひとつです。しかし、動物医療の世界は忙しく、転職活動のタイミングに悩む方も多いのではないでしょうか。

「今の仕事を続けながら転職活動をすべきか」

「退職してから転職活動は不利なのか」

「転職活動はどれくらいの時間がかかるんだろう…」

このような声をよく耳にします。

この記事では転職活動の主な流れと、在職中と退職後それぞれの転職活動のメリット・デメリットを詳しく解説します。

是非最後までお読みいただき、今後転職を検討する際の参考にしてください。

転職活動の流れ

転職活動を始める前に、主な転職活動の流れを把握しておきましょう。

転職活動の主なステップ

  1. 事前準備(自己分析、情報収集、履歴書・職務経歴書の準備)
  2. 応募
  3. 面接(見学・実習)
  4. 内定・入職

事前準備から内定までは最短でも約二か月程度かかると言われています。

病院により面接回数が異なる場合や、実習面接を実施していることもあり、内定をもらうまでの期間は様々です。

複数の病院を応募する際は、かなりの時間と労力がかかることが分かりますね。

また、転職活動は就職活動と違い現職場との退職日調整や引継ぎも発生します。

動物病院はどこも慢性的な人手不足なため、急な退職の申し出は病院や飼い主様へ迷惑をかけてしまいます。職場の就業規則に準じ余裕をもって退職日を伝えましょう。

在職中の転職活動のメリット

ここからは在職中と退職後の転職活動のメリット・デメリットをそれぞれ説明していきます。

まず、在職中に転職活動を行うメリットは、次の3つが挙げられます。

経済的安定性

在職中の転職活動の最大のメリットは、経済的な面で不安なく次の職場を探せることです。

  • 生活の不安なく転職活動に集中できる
  • 焦らずに理想の職場を探すことができる
  • 条件面での交渉力が高まる可能性がある

このような利点があります。

ブランク期間を作らず転職できる

在職中の転職活動のメリットは、在職中に次の職場が決まればキャリアの空白期間を作らずに済むことです。また、希望する病院がある場合は求人が出るまで現職でタイミングを待つことも可能です。

焦らずに転職先を検討できる

在職中の転職活動は、現病院と他の病院を比較しながら具体的な転職先を描けるメリットがあります。また、転職活動を行う中で現病院の価値を再認識することもあり、結果として現職継続を選択できる柔軟性も魅力です。

在職中の転職活動のデメリット

在職中の転職活動の最大のデメリットは、転職活動の時間を確保しづらいことです。事前準備から、面接日の調整、実習の実施などすべて業務時間外または休日に行う必要があります。計画的に転職活動を進めることがポイントとなるでしょう。

また、入社日に関しても面接の時点では明確に伝えられないこともデメリットのひとつです。事前に過去の退職者のスケジュールを調査しておくと参考になるかもしれません。

退職後の転職活動のメリット

退職後の転職活動は不利?と言われますが、獣医療業界においてはそうとは限りません。

退職後に転職活動を行うメリットは、次の3つが挙げられます。

時間的余裕

退職後の転職活動の最大のメリットは、時間的な余裕があることです。現職の業務に縛られることなく、転職活動に専念できるでしょう。

  • 面接の日程調整がしやすい
  • 複数の病院へ事前見学や実習に行くことができる
  • 事前準備の時間をしっかり作れる

このような利点があります。

在職中の転職活動では、現在の職場に気づかれないようにする必要があり、心理的なストレスが生じる可能性があるでしょう。退職後は、そのようなプレッシャーから解放され、より自由に集中して転職活動を行えます。

地理的制約が軽くなる

退職後の転職活動は、時間的余裕があるため遠方の病院へ面接や事前見学に行くことが可能です。在職中は現在の勤務地に縛られがちですが、退職後は地理的な制約なく広範囲で転職先を探すことができるでしょう。

勤務開始日の調整がしやすい

退職後の転職活動は、退職しているため勤務開始の調整が容易にできます。即日勤務できることも、選考のうえで有利に働く可能性があります。

退職後の転職活動のデメリット

退職後の転職活動のデメリットは、収入がなくなる期間が発生することです。

退職後の生活を支えられる貯蓄があるか、または他の収入源があるかを確認しましょう。経済的な不安がある場合は、在職中の転職活動が安全です。

退職後の転職活動では、タイミングが合わず希望通りの条件の求人に巡り合えない可能性があります。理想の条件の求人が見つからない場合、焦りから妥協してしまう危険性もあるでしょう。

また、ブランク期間が長くなると、転職活動が難しくなる場合もあります。獣医療の分野では、最新の治療法や技術の習得が重要です。長期のブランクは不利に働く可能性があるため、そちらを念頭に置くことも大切です。

まとめ

動物病院での転職活動において、退職後と在職中のどちらを選択するかは、個人の状況や優先順位によって異なります。経済的な余裕、キャリアの継続性、時間的制約など、様々な要因を考慮し、自身のキャリアプランに最適な方法を選択することが重要でしょう。

そのために、日頃から自身のキャリアビジョンを持って行動することが大切です。

医療従事者としてのキャリアを大切にしながら、慎重に転職活動を進めることで、より充実した職場環境や専門性の向上につながる可能性が高まります。

自身の状況をよく分析し、長期的なキャリアビジョンを持って転職活動に臨むことをおすすめします。

# タグでつながる

# シェアする