2025.12.02

看護師 北山さん(西長堀動物病院)

インタビュー

動物看護助手としての主な業務内容を教えてください

診療補助が中心の仕事で、診察時には動物たちを安全に保定したり、採血時の駆血を行ったりします。診察室や処置室を清潔に保つための清掃も大切な業務のひとつです。
また、診察中だけでは分からない普段の様子を飼い主様からお伺いすることも重要な役割です。動物たちは病院では緊張していつも通りの行動を見せないことも多いため、飼い主様の何気ない言葉から変化や体調のサインを拾い、獣医師がより適切な診断・治療を行えるようサポートしています。
診察の流れをスムーズにするだけでなく、飼い主様に安心していただけるよう、常に丁寧な対応を心がけています。

初めて挑戦したときに大変だったことや、乗り越えられた経験はありますか?

特に印象に残っているのは、フードに関するご相談です。飼い主様から「うちの子に合うフードはどれですか?」と質問をいただいた際、数多くある製品の中から適切なものを提案するのはとても難しく感じました。動物たちの体調や好みに加え、飼い主様のご希望に沿う必要があるため、最初は返答に自信が持てないこともありました。
その後、先輩方に相談しながら各製品の特徴を学び、経験を重ねる中で少しずつ提案の幅が広がりました。飼い主様から「教えてもらったフードをよく食べてくれています」と喜びの声をいただけたときは、努力が実を結んだと実感し、大きな達成感がありました。これからも知識を増やし、より良いアドバイスができるよう努めています。

スタッフ同士の関わりの中で「ここが働きやすい」と感じる点は何ですか?

スタッフ同士の距離が近く、気軽に相談できる雰囲気があります。普段から自然に会話が弾み、ちょっとした悩みや疑問も気軽に話せる環境が整っているため、安心して仕事に取り組めます。
無理に話題を探す必要がないほど和やかなコミュニケーションができており、忙しい診療中でもチームワークを大切に支え合っています。こうした雰囲気があるからこそ、初めての仕事にも挑戦しやすく、成長を実感できると感じています。

これから入職する方に、実際に働いている立場からのアドバイスをお願いします

知識や技術を身につけるのは決して簡単ではありませんが、動物たちが回復し、飼い主様の笑顔が見られたときに大きなやりがいを感じられる仕事です。
特に動物看護助手は、直接診療を支えるだけでなく、動物たちと飼い主様、そして獣医師の橋渡しとなる重要な役割を担っています。自分自身のスキルアップだけでなく、「誰かのために頑張る」という気持ちで取り組むことで、より多くの成長や達成感を得られるはずです。動物が好き、人と関わることが好きという気持ちを大切に、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

プロフィール

名前 北山さん
病院名 西長堀動物病院
職種 ケアスタッフ
出身校 大阪動植物海洋専門学校

病院情報