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          Interview

西長堀動物病院 院長

三谷 秀和先生

酪農学園大学卒業後、大阪や名古屋の専門病院で研鑽を積み、整形外科や神経外科の高度な技術を習得。24年連れ添った愛猫との絆を原点に、「理想の医療と働き方」を掲げて西長堀動物病院を開業。現在は麻酔外科や超音波診断の専門性を活かしつつ、スタッフと共に地域に根差した温かな診療に尽力している。

【院長先生に聞いてみた】三谷 先生 西長堀動物病院(大阪府大阪市)院長
エリア
関西大阪
出身学校
酪農学園大学

苦しかった勤務医時代を越えて
みんなで良くなる職場をつくりたい

獣医師を志した原点と、猫がくれた24年の道しるべ

獣医師を目指したきっかけは、中学生の頃に拾った1匹の猫でした。家族としてずっとそばにいてくれて、動物と関わる仕事をしたいという気持ちを育ててくれました。高校生の頃には、「動物に関われる仕事がしたい」と思うようになり、浪人を経て獣医学部に進みました。その猫を看取ったのは、獣医師13年目の時です。 自分の手で最期をみとりたいという目標が叶った瞬間でもあります。

大学卒業後は大阪で7年間、勤務医として働き、整形外科に興味を持つようになりました。専門性を磨きたいという思いで、とある動物病院に転職をしました。ただ、その病院はとにかくハードな環境で、朝8:30に出勤して帰宅は日付が変わる頃。夜中の緊急手術が入れば3時、4時に帰ることも当たり前でした…
体力的にも精神的にも限界を感じ、大阪に戻ってまた3年間勤務医として仕事をして、ようやく自分が本当にやりたい医療と働き方を見つめ直そうと決意しました。

理想の医療と働き方をつくるために開業を決意

開業を決めた理由は自分の思い描く獣医療と働き方は、自分でつくらなければ実現できないと気付いたからです。勤務医時代、飼い主様からの「ありがとう」を励みに頑張っていました。一方で、売上優先の予防薬販売や明らかにブラックな勤務時間など、方針への違和感も多くありました。意見を伝えても「うちの方針だから」と受け流され、次第に自分の気持ちをすり減らしていきました。

現在の動物病院を開業したのは、地域の雰囲気や治安が良く、飼い主様も穏やかで、自然とここで根を張りたいと思えたからです。
院長になってからは、労務や採用、理念づくり、スタッフとの関係性など、想像以上に難しい課題に直面しました。かつて勤務医として感じていた院長への不満も、実際に立場が変わって初めて、その難しさを理解しました。

現在は働き方に関するセミナーの受講や、性格分析を通して自分とスタッフの考え方を理解するようにしました。1on1を取り入れるなど、コミュニケーションの方法を少しずつアップデートしています。相手の気持ちを理解することで関係性は変わると実感しています。

未来を一緒に作る仲間へ、成長の場を共有したい

新卒の獣医師が入ってくれたら、まずは避妊・去勢手術からしっかり経験してもらいます。自分自身が新卒だった頃、もっと色々やりたいのにチャンスをもらえず、ずっとウズウズしていました。やれるのに、やらせてもらえないあのもどかしさは忘れられません。
だからこそ、当院ではできるだけ早くさまざまな軟部外科手術に挑戦してもらっています。整形外科にも興味があれば、助手として一緒に入りながら、確実にステップアップしていける環境を整えるつもりです。

これからは獣医師を増やし、年中無休の体制をつくることが当面の目標です。飼い主様のニーズに応えながら、病院を少しずつ大きくしていきたい。そして50代に入り体力的な変化も感じる中で、60歳になったときに自分の興味のある分野に集中できるよう、今から体制を整えているところです。スタッフ一人ひとりがイキイキ働ける場所をつくる、それが、院長としての大切な使命だと思っています。自分の幸せは、みんなの成長の中にある、そう気づけた今、これから迎える仲間たちとも、そんな未来を一緒に作っていきたいと思っています。

私が大学生の頃

コピーバンドのボーカルとして仲間と歌ったり、バイクでツーリングしたり。活動的な毎日でした。

お仕事中の一コマ

得意とする整形外科を軸に、チーム医療で専門性を磨ける体制を整えています。スタッフと共に、質の高い医療を提供することが目標です。

休日の一コマ

休日は息子とキャッチボールやゲームをしています。最近はゲーミングPCも購入し、一緒に体を動かしたりゲームで盛り上がる時間が、何よりのリフレッシュです。

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