動物看護師から広がった、新しいキャリアのかたち
「動物と関わる仕事がしたい」その気持ちが次のステージへの第一歩だった
前職は動物看護師とのことですが、どちらの病院に勤務されていたのですか?
世田谷の一次病院に勤務していました。犬・猫どちらも診ていて、地域密着型の小さな動物病院でしたが、その分、飼い主さんとの距離も近くて、日々やりがいを感じていました。
Life&Tailへの入社のきっかけは?
出身校のヤマサキ看護大学に、当社が求人を出していたのがきっかけです。動物病院以外で、動物に関わる仕事を探しており、学校の先生に相談したら「こういうところもあるよ」と紹介されました。当時はホームページもなくて、今のように会社の情報が手に入るわけではなかったので、すごく不安だったのを覚えています。(笑)

入社当初はどのような状況だったのでしょうか?
正直、かなり大変でした(笑)。マニュアルもなくて、毎日のように「これ、どうやるんだろう…」と悩みながら進めていました。でも、だからこそ、ゼロから作り上げていく面白さもありましたし、山口社長から学ぶことも多かったです。
社会人としてのスキルを学んだということですが、具体的には?
動物病院では当たり前にしていた挨拶や対応が、社会ではどう見られるのか。ビジネスマナーやメールの文章、名刺の渡し方ひとつ取っても「ちゃんとしなきゃ」という意識が芽生えました。社会に出て「自分は知らないことが多かった」と気づかされて、そこから自分の中で成長意欲が生まれたと思います。
「動物看護師経験が活きる瞬間がある」それが今のやりがいに
セミナー運営では、どんな業務を担当していますか?
基本はセミナーの準備と運営サポートです。チラシ制作や会員向けメールの配信、Facebookでの告知なども行います。実習がある日は、グループ分けや備品の準備などを行います。
実習中の保定なども対応されるそうですね?
はい。心エコーや腹部エコーの実習では、犬の保定が必要になるので、私がサポートに入ります。講師の先生が「この器具取って」と言った時に、スムーズに動けるのも現場経験があってこそだと思います。

動物看護師経験があるからこそできること、他にもありますか?
セミナー内容を企画するときに「こういう症例が現場では多いよね」とか「この話、現場の人に響きそう」という視点が持てるのは、実際の現場にいたからだと思います。営業の方と一緒に相談している時も、対等に意見が言えるのは自分の経験があるからだと思います。
「動物が好き」だけで終わらない、次のキャリアを考えるきっかけに
今回、退職を決めた理由は?
自分のためにもっと時間を使ってみたいと思ったからです。いろんな経験をさせてもらって、視野が広がったことで「他にもやってみたいことがある」と思えるようになりました。退職後の具体的な道はまだ模索中ですが、ここで得た経験は絶対に次に活かせると思っています。
最後に、動物病院以外で働くか迷っている方に伝えたいことは?
動物看護師の経験は、動物病院の外でもしっかり価値があります。私も最初は「動物病院以外で働けるのかな」と不安でしたが、むしろ自分のスキルが意外と評価される場面が多くて驚きました。動物と関わる仕事は、動物病院の中だけじゃないんだよ、っていうことを伝えたいです。