獣医師 真下先生(舞鶴動物医療センター)
インタビュー
開業の経緯を教えてください。
大学時代は開業志望でした。ただ、資金面や開業後の日々の生活を現実のものと考えたときに「生涯勤務医でやっていく方が良いのでは」と考えた時もありました。しかし、開業に方向転換したのは、勤務医時代の先輩の先生から事業継承の話をいただいたことでした。自分の実家や地元と呼ばれる場所ではありませんでしたが、大学時代によくフェリーで帰ってきていたこの地(京都府舞鶴市)は、自分にとってそれほど現実味の薄い場所ではなかったため、地理的な問題も、それほどマイナスとはなりませんでした。
舞鶴動物医療センターの特徴について教えてください
地方の中から大病院に相当します。大阪、京都、神戸の都市圏からは一定の距離があるため、舞鶴動物医療センターが果たさねばならない役割が多々あります。過去20年の中で、それらに対しては多くの臨床獣医師とともに働き、育てることと同時に、多列CTやオルソボルテージ放射線照射装置、内視鏡に代表される各種医療機器の設置や、各種医療技術の習得に時間を費やしてきました。勤務する環境と学べる症例の範囲は、働いた獣医師にとって重要なスキルとなると考えます。
理念や大切にしていることを教えてください
地域の動物たち、飼い主さん、そして近隣の獣医師の先生方のお役に立てることを目標としています。すべての飼い主さんは、それぞれの想いを持って来院されます。舞鶴動物医療センターで勤務する獣医師たちには、これら一つ一つに答えられる知識、技術、そして最も大事な選択肢を用意し、提示できる能力を身につけてもらいたいと思っています。もう一つ別な側面では、日々の研鑽と同時に、勉強会や学会を通じて近隣の動物病院・獣医師との関わりを意識していただきたいと思っています。
プロフィール
名前 | 真下 忠久 |
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病院名 | 舞鶴動物医療センター |
職種 | 獣医師 |
出身校 | 北海道大学 |