【院長先生に聞いてみた】藤井 康一先生 藤井動物病院(神奈川県横浜市)院長

【院長先生に聞いてみた】藤井 康一先生 藤井動物病院(神奈川県横浜市)院長

挑戦と時間

横浜の夜間動物病院や愛玩動物看護育成の専門学校を開設、MBA(経営学修士)の取得など、自分の病院を経営しながら様々なことに挑戦し続けてきましたが、振り返ると常に時間との向き合い方が鍵でした。

自分の人生をより豊かにするための「ユーダイモニア」

幸福感を得る心理学のモデルとして、「ヘドニア」と「ユーダイモニア」という2つの概念があります。ヘドニアは感覚的快楽で、気分が良い、心地の良い幸せのことです。甘いものを食べておいしくて幸せといったような一時的な楽しさや幸福感を指します。一方、ユーダイモニアは自己実現や生きがいを感じることで得られる幸せのことです。私が院長として働きながらも、様々なことに挑戦し続けられてきたのは、このユーダイモニアの働きをうまく活用できたからです。時間を有効に使うにはヘドニアよりユーダイモニアを意識して行動することが大事です。 人はついヘドニアに時間を費やしがちですが、 自己実現を見据えた努力と位置付けると継続しやすくなります。病院や他人のために仕事をしていると考えると、やりがいも得られず、スキルも身につきづらくなってしまいます。これを変えるには、仕事を自分の成長のためだと位置付け、毎日を感謝し、挨拶、整理整頓、掃除など当たりのことを当たり前に出来るようになることが大切です。 結局は人間力ですが、若い時から意識したいことです。

今の趣味はチェロとヨガとサーフィンと剣道

剣道は昔から行なっていたのですが、最近はチェロとヨガとサーフィンを始めました。元々音楽には縁のない生活を送っていたのですが、そのうち音楽を、との思いから始めました。未知なるものへのチャレンジが心をワクワクさせますし、レッスン後には気持ちがとても癒されます。 いつかスタッフの前でミニコンサートをしてみたいです。ちなみにチェロを選んだ理由は、練習中の音が他人の迷惑になりづらいという理由からです。 ヴァイオリンは弾けたらとても素敵ですが、練習し始めの時の音は聞きづらい音になってしまうので、今の私には難しい、という判断です。人間は1年ほど努力しても大した効果が出ず、大きな違いが出るのは10年後と言われています。まだまだ奮闘中ですが、成果が出るまで続けてみます。

新卒で働く場所は、自分を変える絶好の機会

私が通ったビジネススクールの学長の言葉に次のものがあります。「人間が変わる方法は3つしかない。 1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。この3つのでしか人間は変わらない。 最も無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ」。学生の方はこれから就職をすると、これまでの生活の時間配分が変わり、住む場所が変わり、付き合う人が変わる可能性があります。 良い病院で、良い人と出会い、良い時間を費やし、 社会貢献をして欲しいです。特に新卒で働く職場は一生涯に渡って影響を与える場所です。自己実現につながる病院を見つけてほしいです。最後に少しだけ私からのアドバイスを。考え方、診断プロセスは知識ではなく技術であるということを忘れないでください。 知識だけを重視しても、そのうちAIやコンピューターでそれはカバーされてしまいます。できるようになるには毎日の鍛錬と経験が必要ですが、自分の幸福のために、良い時間を過ごしていただきたいです。

PROFILE

麻布大学卒業後、同大学獣医学修士修了。米国ペンシルベニア大学獣医学校へ3年間留学。その後院長に就任。金沢大学大学院自然科学研究科システム創生科学博士後期課程修了。ビジネスブレークスルー大学院大学経営管理修士修了。SOAPの考えを徹底した診療を重要視。社員の生活のため日曜日休診。ツイッターのフォロワー 8.8万人 (@FujiiACC)。「家ねこ大全285 (KADOKAWA)」、いぬ大全304 (KADOKAWA)、1年目を生き抜く 動物病院サバイバルノート (学窓社)、 動物看護師・動物看護学生のための楽しく学べる動物看護 改訂第2版 (インターズー) など、著書多数。

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