【院長先生に聞いてみた】豊島 真紀子先生 動物病院奈良(奈良県奈良市)副院長

【院長先生に聞いてみた】豊島 真紀子先生 動物病院奈良(奈良県奈良市)副院長

医師から獣医師を目指すきっかけをくれた父

父が医師だったこともあり、幼少期より将来は医者になることを目指していました。しかし友達付き合いが苦手で、動物とばかり遊ぶ私をみた父に「おまえは獣医さんの方が向いてる」と薦められたことがきっかけになり、獣医という職を知り、その場で鞍替えしたことを今でも覚えています。

島類に興味を持つきっかけをくれた祖父

私の鳥好きは、常にボウシインコを飼っていた鳥好き祖父からの隔世遺伝です(多分)。小学生の頃はヒヨコから育てた私の上半身ほどの大きさもある雄鶏を肩に乗せて常に一緒にいました。とにかく遺伝子レベルで鳥に魅了されていました。

鳥類をみる獣医師として

無事に獣医学部に入学し、いざ転職を考えた際に、「せっかくに獣医になったのに自分が飼っている鳥を自分で診られないなんて考えられない」と、まずは鳥医療で国内トップの病院に行くことを決めました。当時、専門病院以外では鳥の診療というものが殆ど不可能でしたから。ただし、実際に日々鳥を多く診療していると、簡単なことじゃないことをつくづく感じます。小型動物の診察・医療は、大型動物に比べて手軽に感じられるかもしれませんが、まず状態の悪い小鳥を負担をかけずに検査し、点滴や強制給餌などの治療を施す技術を習得するのに、少なくとも4年はかかります。さらに、手術などのリスクの高い積極的な治療を勧める場合には、そのタイミングの判断や飼い主様の気持ちを汲むのに、毎回深く悩みますし、いまだに後悔することもあります。また、若手を育てるにもどんどん経験を積んでほしいという気持ちと、飼い主様を不安にさせてはいけないという気持ちとの葛藤が悩みですね。

母と獣医の両立

産休・育休を取得後、赤ん坊連れで出勤して、ゆらゆらベッドで寝かせておいたり、抱っこ紐で抱っこしながら診察したり、既に育児を経験されていたスタッフさんが抱っこしてくれたりミルクやオムツもやってくれて、恵まれた環境でした。1人だと子育てに鬱屈してくることもありますが、外に出て職場で子育てしていると、精神的にはかなり楽になりますよ。女性獣医師は今後、病院にとっていかに必要不可欠な存在になるかで、子育てしながら働きやすい環境づくりに意見していけるようになるのじゃないかと思います。これは獣医に限らず全ての職種で言える事だと思います。

休日はもっぱら子供達と

今は子供が小さいので、彼らが起きている時間はとにかく一緒に遊んでいます。公園やキッズスペースに行ったり、家で遊んだり。もう少し大きくなったら、一緒に馬に乗りに行ったり動物園や花鳥園にも連れて行ってあげたいなぁと思ってます。とにかく動物に触れ合ってほしい。今のところ、お兄ちゃんはあんなに職場に連れて行って英才教育を受けていたにも関わらず何故か動物全般が怖くて、妹は逆に奈良公園の鹿にも乗ろうとしちゃうくらい動物大好きです。

PROFILE

幼い頃より鳥類に興味を持ち獣医師を志すようになる。大阪府立大学(現 大阪公立大学)を卒業後、横浜市の鳥類専門の動物病院にて4年間、大阪市の動物病院にて5年間の勤務を経て、大学時代の同級生が開業した動物病院に入社し、副院長職を務める。現在2児の母でもあり、家事育児と獣医業の両立に取り組んでいる。

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