【院長先生に聞いてみた】和田 章秀先生 よつや動物病院(富山県高岡市)院長

【院長先生に聞いてみた】和田 章秀先生 よつや動物病院(富山県高岡市)院長

獣医師になるきっかけは幼少期のインドネシアでの生活

小学校時代、父の会社の都合でインドネシアジャカルタに4年間住みましたが、そのときに猫ちゃんを飼い始めたことがきっかけです。突然亡くなってしまった猫ちゃんがいたこと、また現地の動物園で迷子になった時、動物病院のところに迷い込んでしまい、そこに苦しんでいるオウムをみたことがきっかけです。子供の頃から、動物たちを助けられる獣医師になりたいと思っていました。高校時代には、生物学に興味を持ち、その中で一番面白いのが獣医学だと思っていたこともあります。人の医師は一種しか診れませんが、獣医師は脊椎動物全般で範囲が広くまだまだ未知なことも多かったことが、興味をそそりました。

人医療の大学教授に教わった脳外科の研究

勤務医時代、師匠のすすめで人の医療大学の大学院に社会人大学院生として入学することになりました。(東京女子医大)そこは先端の医療機器開発をしている研究室だったのですが、そちらの教授、准教授が、人間の脳外科医だったことが脳に興味を持ったきっかけです。先生方のお人柄はもちろん、臨床もやりながら研究もしている先生方の背中を見て憧れていたと思います。様々なアドバイスをいただいた中で、決して生き方が器用ではない私を見て、「和田ちん、運、鈍、根だよ」アドバイスいただいたり(運も実力のうち、鈍感さも力、根性も大切という意味だと思います)また、夜遅く一緒に帰って朝早く研究室にきたら、すでに先生がいらして、論文を読みながら、爽やかに「おはよう」を挨拶してくださったり、一緒に他大学に行った時には、電車が空いていたので和田が座ったら先生は座らず「先生、席空いてますよ」と言ったら、先生は「いや和田ちん、私は電車では座らないんだよ」とお話しされました。「なぜですか?」と聞いたら、「どこかで患者さんが見ているかもしれない、疲れて座る医師に診てもらいたいと思う?」と言われ、そういう気概で臨床も研究もされているのだと思い、尊敬する先生方に会ったことが、脳外科に興味を持った原因かもしれません。北陸動物医療チームはみんな平等なので、たまたま私が初代のリーダーをさせていただいていますが、これからも北陸の動物医療を盛り上げていきたいと思い、仲良く、なんでも相談できるチームでいたいと思います。

家族を養うために開業を決意、そして富山へ

1年間浪人のすえ鳥取大学の獣医学科に進みました。入学した当時は様々な動物を診ることができる動物園獣医師や野生動物の獣医師に憧れていましたが、狭き門であること、生活が大変であることがわかり始め、当時の人間関係や入った研究室もあり、小動物臨床獣医師になることをいつの間にか決めていました。東京で小動物臨床の勤務医として働き、大学の後輩である妻と再会し結婚することになり、将来的に開業することを念頭においた待遇でもあったためか当時は勤務医の待遇が今ほどではなく、勤務獣医師では家族を養えないと判断し、自ら開業を決意しました。しかし、開業先をかなり悩んでいました。通常では、交友関係や、つながりを活かせる自分の地元(神奈川県川崎市)か妻の地元(富山県高岡市)または、東京などの人口が多い大都市が考えられますが、自分の父が高岡本社の大阪支店に転職していたことなどもあり、動物病院の開業セミナーで富山県は動物病院の数が少なく、その割に所得が多い人が多くビジネスチャンスが大きいと習いました。見ず知らずの土地に行くのにはかなり抵抗があったのですが、妻のお母様に連れて行ってもらったお寿司屋さんで、白えびのお寿司を食べた時「あ、ここしかない」と思い富山県高岡市に開業を決めました。

働きやすい環境を提供できるように心がけていること

コミュニケーションをとって、自ら仕事を探して動く人がより活躍できる場だと思います。スタッフがいいことをしていたら、褒めるようにしていることや、チャレンジを促したり、サポートしたり、任せるようにしています。ベテランが多く、若いメンバーを支えることができるのも魅力だと自負しています。また、しっかりと休む時間を取れることも、翌日、笑顔で診療に取り組めるところだと思います。また、丸3年以上働いている人にはバカンス休暇があったりするところもいいところだと思います。

私が学生の頃

大学6年生の時に参加した、鳥取大学の学園祭で行われる「赤フン祭り」での一枚。ジャック・スパロウではなく、「モジャック・スッパダカ・ダロウ」だそうです…!

後ろに映っているのが、今の妻です。夫婦共々イベントごとは大好きです。

お仕事中の一コマ

診療・手術・検査など1日の多忙な業務の中で、入院している子の様子は定期的にチェックします。動物に優しく、広い視野を持って日々の業務に取り組んでいます。

休日の一コマ

休みの日は子供とどこかにお出かけしたり、一緒に犬の散歩に行ったりしてなるべく体を動かすようにしています。冬はスノーボードに行きます。

PROFILE

鳥取大学を卒業後、東京女子医科大学病院の社会人大学院生として入学し博士号を取得。2014年によつや動物病院を開業。2年後にMRIを導入し、4年後には分院を開院。現在では3病院の代表であり、「北陸動物医療チーム」の初代チームリーダーとして、北陸の動物病院を盛り上げる活動にも取り組んでいる。

よつや動物病院の求人情報

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