【先生と先生と、◯◯と。】つなぐワークスペシャル対談1
テーマは「二代目」
動物たちの生命と日々向き合う動物病院の先生たち。こちらの記事ではそんな先生たちに一つのテーマをもとに対談していただき、普段あまり語られることのない内容について深掘りしていきます。第一弾を記念して、2組の院長先生によるつなぐワークだけの特別対談をお届けします。
できないことは、みんなでやろう。
親が院長である環境下でいつから病院を引き継ぐことを決意したのか?
大石:私が獣医になろうと思ったきっかけは、小さい頃から母親に「獣医になってね」と言われていたことがきっかけです。やりがいのある仕事なら何でもいいなと考えていて、理学療法士なども興味がありましたが、獣医である母親の手助けができたらいいなというところから獣医を目指しました。大学時代に大動物の臨床にも興味がありましたが、母親に説得をされて小動物臨床に進むことにしました。病院を引き継ぐかどうかは少し悩みましたが、当時のやさか動物病院の従業員にも相談をしながら親の動物病院を引き継ごうと決意しました。
伊達:多分高校2年生の時に獣医師になろうと決めたと思います。でも父は獣医でも大動物で牛ばっかり見てたので、犬猫を診るというイメージはしてなかったですね。6年間の大学生活と4年間の代診生活を経て岡山に帰ってきて、すぐに院長になりました。いきなり通帳や印鑑を渡されて、最初はお金のことで色々と考えていた記憶があります。でも振り返ると、大学で獣医の勉強をしている頃から、岡山に帰ってきて「だて動物病院」を引き継ぐという意識はありました。
お二人が知り合い、経営統合された背景
大石:最初の出会いは飲み会だったと思いますが、強面の伊達先生に誰も近づかなかったんですが、僕は最初から気軽に話をさせてもらえました。もう毎週飲みに行くくらい仲良くなってて、多い時は週に5回ぐらい飲みに行ってましたね。私は岡山を統合したいとか、伊達先生はMRIを入れて高度医療をやりたいとか、それぞれの想いを語っていましたね。
伊達:そうですね。お酒の席でよく話もしていましたが、用意周到に計画していた部分もあって、これは私だからできたってこともあると思いますが、私はやさか動物病院に吸収されるような形が希望でした。
グループとなった今、よかったなと思えること
大石:私はやはり楽しいことも辛いことも2倍になるので、経営母体としては強くなっていますね。タイプの違う病院だからこそ課題もありますし、友達同士の仲良し経営みたいな感じでやっているわけではないので、お互いのやりたいことができていると思います。ただ1つの病院で共同代表になっていると現在のようにうまくいっていないのかも知れないですね。
伊達:資本が大きくなったことでやりたいことが短縮してできるところが大きなメリットかなと思います。特にうちはそれが実現できています。やっぱり辛いこともあるけど、2倍楽しいですね。合併してから理念を作れて、今では支えになっていますし、ここまでブレずにやっていけてますね。何か目標を二人で掲げていて、形は違えど前に進んでいるというのがわかるので、課題も多いけど喜びもあってというのはグループになって大きな部分だと思います。
これからのグループの在り方について。自分の子供には引き継いで欲しいですか?
伊達:自分の子供がやりたいと言ってくれたら応援はしますが、現在の状況からやっていくのは相当しんどいと思いますね。今後は、医療をぶれさせたく無いので、分院展開していくことも考えていなくて、現在の2病院を突き詰めていくのが医療としては最短距離だと考えています。あとは最近ではやさか動物病院でドッグカフェをやったり別のビジネスをやっていこうとしていますが、私自身では学校を作りたいと考えています。医療だとできることが限られているので、才能豊かな人たちとどんどん出会って、もし何かをやってみたいというのであれば、そこに賭けてみたいと思いますね。
大石:どう生き残るかという考え方は悲しいと思うので、残りの人生をどう生きていくか、飼い主さんが減ってしまったらそこからどう生きていくかを考えていきたいです。私は地域の医療を守りたいと考えていることが大きくて、グループの理念にもある「最高の仲間と、最高の仕事を永続的にすることができる場所を造る」ことを踏襲できるようにしていきたいですね。目線が外に向いている人たちとぜひ一緒に仕事がしたいと思っています。
Profile
だて動物病院 伊達 成寿先生(院長/獣医師)
岡山生まれ岡山育ち。日本獣医生命科学大学卒業(所属研究室:放射線学教室)。
やさか動物病院 大石 太郎先生(院長/獣医師)
岡山生まれ、鹿児島、東京、岡山育ち。酪農学園大学卒業(所属研究室: 獣医生理学教室)。
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