【院長先生に聞いてみた】真下 忠久先生 舞鶴動物医療センター(京都府舞鶴市)院長

【院長先生に聞いてみた】真下 忠久先生 舞鶴動物医療センター(京都府舞鶴市)院長

縁を繋いでたどり着いた京都・舞鶴

開業前は、岡山県にある山陽動物医療センターで勤務医をしていました。獣医を志して北海道大学獣医学部を卒業後、大学院に進学し付属の動物病院で2年ほど診療を行っていました。しかし、当時はいわゆるブラックな働き方が一般的な時代です。毎日あくせく働き、夜勤でボロボロになっていく先輩たちの姿を見て「このままで大丈夫かな」と将来に不安を感じました。自分の獣医としての進路に迷っていた中、山陽動物医療センターの下田院長の人物像に惹かれ、入社させていただくことになりました。そこから4年半ほど同院で勤務医として診療に従事していた際、ご縁あって舞鶴にある病院の事業承継のお話をいただきました。正直、舞鶴という土地には、大学時代に帰省時のフェリーで港を利用する程度の接点しかありませんでしたが、これも何かの縁と思い開業することを決断したのです。

京都なんだけど、京都ではない、舞鶴の住みやすさは

やっぱり食べ物はおいしいし、関西中心部に比べて物価も安いので「住みやすい」の一言です。 私自身が大阪府出身ということもあって、開業前から舞鶴の関西までのアクセスの良さや気候などはある程度わかっていました。ただ実際に住んでみると、舞鶴の人たちの温かさを日々感じるんです。京都人というと、少しプライドが高いみたいなイメージを持たれている方も中にはいるかもしれません。しかし、舞鶴の人たちはフランクで人当たりも柔らかく、コミュニケーションも非常 に取りやすい。おかげさまで開業からこれまでお客様との間にトラブルが発生することもなく、気持ちよく仕事をさせていただいています。今こうやって充実して仕事をできているのも、舞鶴地域の人となりによるところが大きいですね。

地域での立ち位置について

当院でまずはしっかり診断と治療をして、地元の動物病院さんに通院する、というのが理想の形と考えています。ペットの感知しづらい身体の不安、もしくは目にみえる不調といった状況の違いにかかわらず、何かあればすぐに当院を頼っていただいて、体調がよくなったら、お家から通院しやすい最寄りの病院に通う、といった役割分担を地域の動物病院のなかできっちりしていきたいです。 舞鶴地域の他病院の獣医さん同士は仲がよく、みんながそれぞれを支え合って協力する関係性です。通院された方の不安や不便を解消できるよう、できるだけ地域のことは地域内で解決できる体制を整えていきたいですね。

自然を存分に楽しめる舞鶴

アウトドアやアクティビティをするには最高の環境だと思います。山に登るもよし、カヤックやサーフィンといったマリンスポーツを楽しむもよしです。また、冬にはスキーやスノーボードにもいきやすいです。かくいう私も、ここ15年ほどはランニングしたり、自転車を漕いだりしながら休日に運動を楽しんでいます。アウトドア以外にも車で100kmほど走り、大阪、京都、神戸にもいくことができます。確かに親しい 友人や仲間と少し距離ができてしまいがちではありますが、地元のスポーツサークルに入れば舞鶴での交友関係も築くことも可能です。移動手段として車は必要になりますが、アウトドアが好きな人にとって、舞鶴は住みやすい土地と言えると思います。当院のスタッフの中で、地元が舞鶴出身の人はほとんどいません。当院としても、より快適にスタッフが 生活できるよう住宅手当として月3万円を支給し暮らしをサポートしています。舞鶴に馴染みのない方でもぜひ一度訪れて欲しいですね。

これからの舞鶴動物医療センターと真下先生の役割

「後進の育成」が自分に課せられた一番のミッションです。今後は、日本人口の減少とともに、獣医師の過疎化もさらに進行していくと考えています。個人的に今の形で自分が働けるのも、あと10 年くらいでしょう。だからこそ、私がリタイアする際、当院の役割をできるだけ優秀な人材が引き継いでくれるようにしたいです。「舞鶴動物医療センター」は、アクセス面でも、設備的な面でも舞鶴地域に必要な場所です。地域のセンター病院的な位置付けの施設を承継すること、そして当院の周囲で新たに動物病院を開業してくれる人材も含めて発見、育成していかなければいけないなと感じていますし、それが舞鶴で20年以上商いをさせてもらった私の役割だと考えています。

舞鶴動物医療センターで活躍できる人物像について

「地域のために一緒になって頑張れる人」ですかね。学術的なことをいえば、当院で専門的なことはしっかりとは学べないと思います。「究極のジェネラリスト」じゃないですけど、日々の仕事の中でなんでも見て、エキゾチックなことをどんどん学んで欲しいです。舞鶴に住む人々の目線に立って、飼い主さんの気持ちをどこまで汲み取ることができるか。「どこが心配なのかな」「ここまでしっかり説明した方がいいな」と、いかに地域に溶け込みながら一緒に頑張り、実践していけるような人が当院で活躍できる人物像だと思います。当院は、将来的にどんな道に進むとしても、獣医師としての基礎づくりを学ぶ環境としては1軒目、2軒目の勤め先としては最適です。私たちと舞鶴の人々のため、「一緒に悩んで、一緒に考えて、一緒に体を動かしてくれる」、そんな人材からの応募を心待ちにしています。

私が大学生の頃

理Ⅲ系入学でしたので、とにかくいろんな変わり者が友達でした。そんな中バイクサークルに所属し、休みになると二週間の短期肉体系で稼いだバイト代を、残りの二週間で使い切る生活をしていました。この時期にやった数十種類のバイト経験は、確実に今に生かされています(本当か??)。

お仕事中の一コマ

明るく、笑顔の絶えない職場です。女性獣医も多く活躍していて、いろんな年代のスタッフが分け隔てなくコミュニケーションが取れるところが当院の強みです。

休日の一コマ

獣医×トライアスリートとしてトレーニングに励む日々

ランニングは真夏も日中に走ります。バイクは負荷をかけるだけでなく、少し時間をかけて景色を見たり、補給にうまいそばを食べたり、楽しむようにしています。昨年からはゴルフも始めました!

PROFILE

1994年 北海道大学獣医学部卒業
1994年 北海道大学大学院進学 附属動物病院にて診療に従事
1996年 山陽動物医療センター(岡山県)勤務
2001年 舞鶴キャドック動物病院開院
2002年 舞鶴動物医療センター開院
2015年 岐阜大学大学院連合獣医学研究科終了

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