【院長先生に聞いてみた】福永 恵太先生 フクナガ動物病院(滋賀県近江八幡市)院長

【院長先生に聞いてみた】福永 恵太先生 フクナガ動物病院(滋賀県近江八幡市)院長

獣医師の父を見て、獣医師になろうと思った

父が獣医師でしたので、小さい頃から仕事をする父を間近で見て「自分も獣医師になりたい」と思うようになりました。小学生の時、学校の友人が飼っていた犬の具合が悪くなり、うちの病院に来たことがありました。すぐに治療を受けて快復したのですが、その友人から「お前の親父に助けてもらった」と嬉しそうに言われたことが、獣医師になりたい気持ちをより確かなものにしました。

動物が目に見えて元気になる整形外科を目指した

大学2年生の頃から、漠然と整形外科医になりたいと思うようになりました。麻布大学には整形外科の素晴らしい先生がいらっしゃったので、3年次では外科の研究室に配属となりました。そこからは外科と整形外科をメインに勉強しました。整形外科は若い子の病気が多いですし、病気が治るとすこぶる調子が良くなって、元気になる動物を診られるのでやりがいがありそうだと思っていました。それと、手先が器用な方なので、ねじやドリルを使う細かい作業が得意だったことも整形外科を選んだ理由です。

研修医時代は全科ローテーションと総合診療科で幅広い分野を学ぶ

2008年に大学を卒業した後は、日本大学動物病院で研修医をしました。4年間の研修力リキュラムで、前半の2年は全科ローテーションという形で文字通り全ての科を回り、後半2年は1つの科に固定になる決まりです。私は外科に行きたかったのですが、希望者が多かったため私は総合診療科に配属となりました。総合診療科は消化器科、血液科、神経内科、神経外科、呼吸器科、歯科、腫瘍科などをカバーしている科で、かなり広範囲にわたって勉強しました。外科の希望が叶わず、当時は遠回りをしているようで嫌でしたが、外科をする上でも内科の知識がないと本当に手術すべきかどうかが判断できないので、今となっては総合診療科でよかったと思っています。4年間のカリキュラムを終えた2012年、実家に戻り当院に勤めることになりましたが、それからも診療の合間を縫っていろいろな研修やセミナーに参加しました。研修医時代の4年間で各科のエキスパートの指導を受けた経験から、現状に甘んじず、アップデートし続ける重要性を理解していたため、一生勉強だと思い、医療技術向上に取り組んでいます。

1次診療にこだわるからこそ、高度医療に力を入れる

2019年5月に、父から院長を継ぎました。院は基本的に、1次診療に重きを置いた地域密着の動物病院です。ただ、治せる範囲が広ければ広いほど院で対応できますから、高度医療にも力を入れています。そのほうが動物にとってもよいことですし、飼い主さんにも安心していただけると思うからです。そうじて、できるだけ最新の知識を取り入れ、設備への投資も含めて力を入れています。

スタッフが協力し合い、互いを高め合うチーム医療のやりがい

地域医療を継続して提供していくには、スタッフが健康で楽しくやりがいを持って働ける環境も必要です。専門性の高い医療に力を入れるのは、実はスタッフを思ってのことでもあるのです。専門を持った方が仕事が楽しくなりますからね。私の場合は整形外科、古越先生は循環器外科に力を入れて、やりたい分野を伸ばしていった結果、現在の体制につながっています。他院からの紹介症例も増えてきており、滋賀県の動物医療レベルを上げることに少しでも貢献できているのかなと思うと、やりがいを感じます。以前は一人で手術することも少なからずありましたが、最近はチームで手術をするようになりました。僕一人では助けられなかったけれど、皆が必死になって協力し合ったからこそ命を救えた、そういう経験や達成感をスタッフと共有できるように心掛けています。スタッフ同士がお互いに高め合いながら、地域で頼られる病院を目指していきたいですね。

私が大学生の頃

大学時代はよく千葉の御宿(リゾート地)へ遊びに行ったり、伊豆にサーフィンに行ったりと、とにかく遊びました!!右隣の一番チャラそうな人がオハナペットクリニックの辻川院長です。

お仕事中の一コマ

院長としてスタッフが活躍できる場を提供し続けることを常に意識しながら、整形外科医として地域の病院からの紹介も多数受けており、常に動き回っています。

休日の一コマ

子供たちと過ごす休日

休日はひたすら子供と過ごしています。それ以外の趣味は最近車を買ったぐらいで、なかなか趣味を見つけられていません(汗)

PROFILE

麻布大学獣医学部獣医学科を卒業後、2008年から日本大学動物病院で研修医に。2012年、滋賀に戻りフクナガ動物病院で働き始めた後も、大学で学び切れなかった眼科・循環器科などを中心に研修・セミナーを受ける。2017年JAHA総合臨床医に認定され、翌2018年にはJAHA外科認定医を取得。2019年に院長就任。学生時代はスキーやスノーボード、サーフィンをよくしていたが、今は休日に3人の子どもたちと遊ぶことが趣味になっている。

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