2024.10.07 コラム記事

転職時の獣医師の履歴書の書き方|真似して作れる履歴書の書き方

転職時の獣医師の履歴書の書き方|真似して作れる履歴書の書き方

獣医師が転職する際、履歴書は自身が「どのような人物か」を伝える重要な書類です。

しかし、転職を決意し履歴書が必要になった際、どのように書けばいいのか悩んでしまう獣医師は多いのではないでしょうか。

人材紹介などのエージェントを利用し転職活動を行う場合は、用意した履歴書を直接キャリアアドバイザーに添削してもらえます。しかし、自身で直接応募を行う場合や友人・知人の紹介で転職を行う際は、自分自身で履歴書を作成し、正しく記載できているかのチェックが必要です。

本記事では、履歴書の基本的な書き方とポイント、NG項目を紹介します。是非参考にしていただき、今後の転職活動にお役立てください。

【獣医師転職】履歴書作成前に準備すること

履歴書を書き出す前には必ず準備が必要です。こちらでは、書き直し無くスムーズに履歴書を作成するための準備を紹介します。

情報を整理する

履歴書作成前に、以下の情報を整理しましょう。

  • 学歴(高校、獣医学部卒業年月日など)
  • 職歴(勤務先、在籍期間、業務範囲)
  • 獣医師免許取得年月日
  • その他の資格や所属学会
  • 研究内容、論文発表などの実績

情報が整理されていることで、スムーズに履歴書の記入ができます。

必要なものを揃える

履歴書作成時に必要なものとして、履歴書用紙と証明写真があります。応募先の動物病院によっては規格などが指定されている場合があります。必ず事前に確認してから用意しましょう。

履歴書用紙

履歴書用紙は応募先病院の指定が無ければ、特に書式は自由です。特にこだわりがなければ、国が制定した標準規格である、JIS規格のテンプレートを使用することをおすすめします。

証明写真

写真は3ヶ月以内に撮影したものを用意します。カジュアルな写真やカラーコピーは使用しないようにしましょう。

封筒

履歴書を送付する際に必要な封筒ですが、「白地の封筒」を用意することが望ましいです。事前送付ではなく、病院見学時に直接持参する場合でも、履歴書は封筒に入れて提出するのがマナーです。履歴書と一緒に用意を行うことを忘れないようにしましょう。

【獣医師転職】履歴書の基本的な書き方について

主な項目別に履歴書の書き方を解説していきます。

履歴書の作成方法ですが、応募先病院の指定が無ければ、手書きでもパソコン作成でもどちらでもかまいません。一度に複数病院の履歴書を作成する場合は、パソコンで作成した方が効率的です。

基本項目の書き方|日付・氏名・住所・連絡先など

基本項目には、日付、氏名、住所、連絡先を記入します。

すべての記入欄で、年号表記を西暦・和暦のどちらかに統一するように注意しましょう。

以下項目別の基本的な書き方です。

  • 日付:履歴書を書いた日ではなく、郵送する日もしくは直接提出する日を記入します。
  • 氏名:氏名は略字ではなく戸籍に登録されている文字(字体)を記入します。
  • 住所・連絡先:読みやすく正しい表記で記入するよう注意しましょう。

学歴・職歴欄の書き方

学歴欄を記載する際、いつまでさかのぼって記載するべきか迷うかもしれません。獣医師の履歴書では高校卒業から書くことが一般的です。卒業大学は大学名と学部・所属研究室を正式名称で記入しましょう。また、高校卒業後、大学入学から卒業までの年月は面接官が確認するポイントです。正しく記載するよう注意してくださいね。

職歴欄は、勤務期間、勤務先の名称、役職、主な業務内容を記入します。動物病院で正社員として勤務しながら、他の病院でパートとして勤務しているような場合は、ある程度の期間勤務していれば記載することをおすすめします。

免許・資格欄の書き方

獣医師免許やその他の関連資格を記入します。取得年月日、資格の名称、発行機関を明記しましょう。資格が多い場合は、重要なものから順に記載します。

認定医・専門医などの取得情報も記入しましょう。

志望動機・自己PR欄の書き方

志望動機は、応募先の動物病院に対する志望意欲を伝える重要な箇所です。動物病院の特徴や取り組みを理解したうえで、具体的な理由や自分の経験がどのように役立つかを明確に記入します。

自己PRでは、応募先の条件や求める人物像に最適なスキルや実績を優先的に、症例数、手術件数などを具体的に記入することが望ましいです。

また、研究内容・論文発表があれば実績として記入し、学会に所属している場合も所属学会名を記入しましょう。それらを書くことで、どのような分野に興味関心があるか、意欲的に学習する向上心をアピールできます。

本人希望欄、通勤時間など

本人希望欄には、勤務条件や希望する勤務地(グループ病院を希望する場合)を記入します。本人希望欄に記載することがなければ「貴院の規定に準じます。」と記載するようにしましょう。

勤務時間は自宅からの実際の所要時間を5分単位で記入します。

【獣医師転職】履歴書を書く時のNG項目

履歴書作成時にうっかり気が付かず、そのまま提出してしまうNG項目を紹介します。履歴書作成後は以下の点を特に注意し、全体を再度確認することをおすすめします。

誤字・脱字・略字のまま提出

誤字脱字は印象を悪くします。学校名・勤務先名・資格などの固有名詞の誤りがないか提出前に必ずチェックし、誤字脱字がないようにしましょう。日頃つい使ってしまう略字にも注意が必要です。

もし誤字脱字を発見した場合は、修正テープや二重線を使用せず再度書き直すことが必要です。

空欄のまま提出する

履歴書は基本的に空欄なく提出するものです。特に記載する内容が無い場合も、空欄のままではなく「特になし」と記載するようにしましょう。

履歴書を使いまわす

履歴書は応募先の動物病院に合わせて作成することが重要です。使いまわしは避け、応募先ごとに内容を調整しましょう。過去に作成した履歴書を流用した場合にも、記載情報が古くなってしまっていることがあります。書類選考は最初の採用試験になりますので、きちんと書類制作に当たりましょう。

【獣医師転職】履歴書を送付する時のマナー

履歴書を直接持参するのではなく、送付する際は以下のマナーを守りましょう。

  • 封筒の選び方:白い無地の封筒を使用し、宛名や差出人の情報を正確に記入します。また、赤字で「履歴書在中」と記載しておくと親切です。
  • 送付状の添付:履歴書単体では送らず、履歴書の上に重ね送付状を添付します。送付状は、ネット検索を行うと様々なテンプレートが出てくるので参考にして用意しましょう。
  • 郵送方法:郵便局の窓口で「簡易書留」や「レターパック」を利用すると、確実に届くので安心です。

まとめ

本記事では、獣医師が転職する際の履歴書の基本的な書き方と注意点を紹介しました。

履歴書は、各項目を正しく記入することが大切です。そのためにも、履歴書を一度作成したらデータを保存しておくと、今後様々なシーンで役立つでしょう。

自身が希望する動物病院がどのような獣医師を求めているかを理解し、志望動機や記入内容をアレンジすることが最も重要です。

履歴書に志望動機をまとめることで思考が整理され、面接でもスムーズに「なぜこの病院を志望したか」を述べられるようになります。

是非、この記事を参考に質の高い履歴書を作成し、自身が望む動物病院への転職を実現してください。応援しています。

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