【獣医師の働き方】自身の望む雇用形態で採用されるには?それぞれの働き方を解説
獣医師として働きたいと考えたとき、皆さんはどのような雇用形態で働きたいと考えますか?まず思い浮かぶのが、正社員という働き方でしょう。
しかし、ご自身のキャリアプランを考えた時、正社員以外の選択肢があれば、もっと視野が広がるかもしれません。
今回は、獣医師の働き方として、どのような雇用形態があるのかを解説していきます。
最後までお読みいただき、ぜひ就職活動にお役立てください。
獣医師の3つの雇用形態
獣医師の働き方は「正社員」「アルバイト・パート」「業務委託」の大きく分けて3つに分類されます。
ここでは、それぞれの職務内容とメリット・デメリットを解説していきます。それぞれの雇用形態の特徴を理解し、自分に合った働き方を選びましょう。
獣医師の雇用形態|正社員
一番多い働き方として、正社員があります。一般的に「安定している」というイメージがありますが、実際はどのような働き方なのかを解説します。
正社員とは
正社員とは、企業から直接雇用された労働者のことです。労働時間がフルタイムであることが一般的で、雇用期間は定めがありません。
正社員の主な職務内容
獣医師として診療・予防接種・治療・手術など、業務は多岐にわたります。また、掃除やその他の事務作業など診療以外の仕事も行います。
メリット
- 収入が安定している
アルバイトやパートに比べると基本給が高く設定されている事が多いです。
また、手当や賞与も受けられるのでその分収入が多くなりやすいでしょう。
- グループ内・病院内での昇格がある
病院規模にもよりますが、教育担当や分院長への着任機会があります。
- 福利厚生が受けられる
正社員だと社会保険や手当などを受けることができます。
- 社会的信用が得られやすい
正規で雇用されているという点から、社会的信用が得られやすいでしょう。
デメリット
- 転勤の可能性がある
複数分院がある病院や、全国にグループ病院がある場合は転勤を命じられることがあります。事前に転勤の有無を確認する必要があります。
- 残業がある可能性がある
正社員は、仕事が終わらなければ残業が発生する場合があります。
月の残業時間や、残業に対しての対策があるのかなど事前に確認しておきましょう。
- ダブルワークができない可能性がある
正社員ではダブルワークが禁止とされる可能性があります。また、許可されていたとしても本業がおろそかになってしまうこともあるので注意が必要です。
獣医師の雇用形態|アルバイト・パート
獣医師の働き方として、アルバイトやパートといった雇用形態もあります。「自分のペースで自由に働ける」といった点がメリットで、手当など待遇面でも正社員と変わらない場合もあります。
アルバイト・パートとは
アルバイトやパートは、法律上パートタイム労働者といいます。1週間の所定労働時間が正社員と比べて短く、勤務日数や時間調整がしやすいのが特徴です。有期雇用の場合があります。
アルバイトの主な職務内容
職務内容は、正社員と変わらない事が多いでしょう。
メリット
- 自分に合った時間で働くことができる
基本的にシフト制なので自分のペースや家庭事情などに合わせて曜日や勤務時間を選んで働くことができます。
- ダブルワークや副業ができる
アルバイト・パートでは、ダブルワークが許可されている場合が多いので、スキルアップや収入アップも見込めます。ただし、ダブルワークが禁止の職場もありますので事前に確認が必要です。
デメリット
- 収入が安定しない
時給や日給制なので、労働時間が少なければその分収入が減ってしまいます。また、手当や賞与が受けられない場合もあります。
- 福利厚生が受けられない場合がある
パート・アルバイトが福利厚生を利用する場合は、福利厚生の内容に応じて労働時間や雇用期間を満たす必要があります。
- 社会的信用が低い
収入が安定していない点などから、社会的信用が低いと見られてしまうことがあります。例えば、ローンやクレジットカードの審査が通りにくいといった問題点があります。
獣医師の雇用形態|業務委託
業務委託の働き方は、「週に1日だけ働きたい」「どこかに所属するのは難しいけれど、異なる環境で経験を積みたい」といった方におすすめの働き方です。
また、専門医として複数の動物病院で勤務するといった働き方もあります。
業務委託とは
業務委託とは、合意された業務のみを行い、業務の進め方やいつ行うか、どこで行うかなどは受託側に裁量があります。つまり、雇う側と雇われる側という上下の関係ではなく対等の立場で業務を依頼する方法です。
業務委託の主な職務内容
専門分野の診療・手術、予防診療のみ、一般診療など委託内容により異なります。
メリット
- いろんな病院で働くことができる
複数の職場で働くことで、様々な経験を積むことができ自身のスキルアップに繋がります。また、人脈が広がることもメリットと言えるでしょう。
- 自分に合った時間で働くことができる
勤務先との調整が必要な場合もありますが、比較的自分の希望する時間で勤務ができます。
- 収入アップが見込める
スキルによって報酬が決まる場合が多いので、専門性のある診療を行うことで収入アップが見込めます。また、複数の職場で働くことで収入がアップする場合もあります。
デメリット
- 社会的信用が低い
労働時間や条件により報酬の変動があったり、福利厚生が受けられない場合があります。
- 責任問題や契約上のリスクがある
契約書を必ず用意し、内容をよく確認しておくことが重要です。
- 確定申告などの事務作業が発生する
請求書の発行や入金の確認・確定申告などの手続きを自分で行う必要があります。
手続きを外部に依頼することもできますが、その分の費用が発生します。
自身の望む雇用形態で採用されるために
自己研鑽をおこたらない
「自己研鑽(じこけんさん)」とは、自分自身を鍛えてスキルや知識に磨きをかけることをいいます。どんどん進化する医療の知識や技術を常にアップデートしておくことで、就職活動や就職後の自身の評価にも繋がるでしょう。
人脈をつくる
獣医師の業界では、人脈は非常に重要な要素の一つです。特に就職を考える際には、人脈が成功の鍵となります。適切な人脈を持つことで、自身に合った職場に出会うことが出来るでしょう。知人や先輩獣医師、同僚との繋がりが就職活動に大きく影響を与えるので、できるだけ人脈を作っておくことをおすすめします。
情報収集のアンテナをはる
自身に合う働き方を希望するには、常に情報収集も欠かせません。一つの情報だけに頼らず、いろんな角度から就職先を探すことが大切です。
- 病院の採用サイトやホームページ
- 転職サイト・転職エージェント
- 口コミサイト
- 働いている先輩や同期からの声
などから、情報収集をしていきましょう。
まとめ
今回は、獣医師としての様々な働き方を紹介しました。それぞれの働き方でメリット・デメリットがあるので、ご自身がどのような働き方をしたいのかをよく整理して選びましょう。
ライフワークバランスやスキルアップなど、重要視することは人それぞれですので、ぜひご自身に合った動物病院を探してくださいね。
当採用ポータルサイトでは、様々な働き方から求人を探すことができるので、ぜひご活用ください。