【院長先生に聞いてみた】小林 聡先生 ONE千葉どうぶつ整形外科センター(千葉県習志野市)院長

【院長先生に聞いてみた】小林 聡先生 ONE千葉どうぶつ整形外科センター(千葉県習志野市)院長

師匠の圧倒的な外科技術に、泣いて感謝する飼い主を見てきた

大学時代に外科学の講師を務められていた陰山 敏昭先生の外科手術を目の当たりにし、その美しい外科技術に強く惹かれました。今後は歩けない、または断脚せざるを得ないと一度診断された子が、陰山先生手術を通して元気に歩けるようになるわけですから、飼い主から泣いて感謝されることも少なくなく、なんと素晴らしい仕事なんだと感じていました。あれほど綺麗な外科手術を他に見たことがなく、そこからどんどん整形外科にはまっていきました。ただ、この時はまだ今のように診療科に特化した専門病院は殆ど存在しませんでしたので、私が整形外科の専門病院を開設するとは夢にも思っていませんでした。

一次病院での診療を通し、生きる道を見つけた

大学卒業後は都内の一次病院にて就職しました。その病院は整形外科にも強いのですが、一次病院ですので整形外科だけではなく一次診療全般も担当していました。この時に一次診療として経験できることは一通り経験させていただきましたが、自分は整形外科手術をやっている時が一番やりがいを感じることに気がつきました。当時は現在のように各診療科を深掘りして治療するという風潮はそれほど強くなかったので、整形外科手術を適切に診断・治療できる人が今ほどは多くなかったように思います。その分、自分が活躍できるフィールドがあったことは幸運でしたね。 就職した病院以外でも整形外科手術を担当させていただくことがあり、「そんなことまでできるんですね!」と複数の院長先生らのお言葉を頂くにつれ、整形外科で勝負できそうだと思うようになりました。

二次診療施設での月給が5万円の時も

将来の構想が朧げながら見えてきたところで私は一次病院を退職し、大学時代に交流のあった先輩獣医師の森と共にONE for Animalsグループを設立。二次診療病院で外部委託のような形で整形外科診療・手術を担当させていただきました。 はじめのうちは紹介の数があまり多くありませんでしたので、病院の近くにあった大型ショッピングモール内をよくパトロールしていましたね(笑)。私たちはその診療施設の正社員ではなく外部委託でしたので毎月固定で給与が支払われるわけではなく、収入が5万円程度の時もありました。正社員にならなかったのはその病院でのみ診療・手術を行うことを想定していなかったからです。実家から通えていたのでなんとかなりましたが生活は常にギリギリでした。 近隣病院の信頼を得るために、獣医師会や各学会での発表を多く行いました。2、3年ほど継続して発表していると少しずつ認めてくれる方が増え、紹介が増えていきました。

特化型病院だから、自分の腕が磨かれる

2019年には整形外科に特化した自社病院を開設し、今では私は年間で650件以上の手術を執刀します。特化型の動物病院の良さはその分野の症例を頻度高く診ることができること。例えば、一般の病院だと年に数例の症例も、当院だと1週間に1回経験できる。この経験値の蓄積が私たちの強みの源泉です。自分が担当した手術で完璧だと思える手術は年に数回しかありませんが、これからも常に内省しながら改善の日々を送ることになるのだと思います。整形外科の「沼」に、これからもしっかり向き合っていきます。

私が学生の頃

大学生の頃はバイクに乗ってカメラを持って色々なところへ行きました。中でもバイクで北海道を1周したのはとても良い思い出です。様々な人生経験ができました。

大学生時代からの親友と。昔は勉強の傍によく遊びに行きました。

お仕事中の一コマ

当センターは午前診療、午後が手術です。多い時で1日5件ほど手術を行う時も。診療は午前のみなので1日中慌ただしいことはありませんが、別のハードさがあります。

休日の一コマ

普段はあまりお酒は飲みませんが、友人や仕事のパートナーと一緒の時間は大好きです。

PROFILE

高校時代に、破元獣医師の予備校講師の生き様に影響を受け獣医師を志す。麻布大学入学後、1年次・2年次は解剖学の研究室に入り浸る。3年次から外科の研究室へ。大学卒業後は都内の一次病院で勤務をしながら大学院に通学、その後にONE for Animalsを森獣医師と共同設立。グループで4つの施設を展開。

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