【院長先生に聞いてみた】青木 大先生 あおき動物病院(神奈川県厚木市)院長

【院長先生に聞いてみた】青木 大先生 あおき動物病院(神奈川県厚木市)院長

外科を選んだのは「花がある」から

今思えば安直だったとも思いますが、研究室を当時の「第一外科」に選んだのは、外科には花があると思ったからです。研究室には外科で名を轟かせた渡邊 俊文先生や三品 美夏先生がいらっしゃり、とにかくお二方の存在感が大きかった。学生の時に間近で見た手術のスピード、技術に圧倒されたことを今でも覚えています。

大学卒業後、4年目から麻布大学で単科研修医に

大学卒業後は大学病院に残り全科研修医として働くことを考えましたが、一次病院で幅広く症例に触れる経験も必要だと考え都内の一次病院に勤務しました。当時は丁稚奉公的な働き方をするのが当たり前で、私も週6日勤務、週に2回は宿直、お盆と正月休みは各1日といった具合でした。今ではそのような働き方はNGで私の病院でも当然そのような働き方はしませんが、当時を振り返ると短期間で基礎力はついたと感じますね。3年間はそのような仕事メインの生活を送り、基礎を叩き込み、外科をもっと勉強したいという思いから勤務医4年目の時に麻布大学の単科研修医の門を叩きました。

専科研修として学ぶ日は、朝7時頃に家を出て、夜1時頃に帰りつく

専科研修医(腎泌尿器科)として、麻布大学で週に1日学ぶようになりました。当時は専科研修医として学ぶために年間30万円ほどを支払う制度となっており、自腹で支払って通っていました。大きな声では言えませんが、当時の私の給与はそれほど高くなかったため、この費用は結構大きかったですね。ただ途中からは年間10万円ほどとなり、大変助かりました。この時の経験から、大学で研修医として学びたい勤務医には研修費用を会社が持つようにしました。研修の日は大学には朝8時すぎには到着し、午前は診療補助、午後は手術補助というスケジュールで、全てが終わるのは23時ころでした。渡邊先生は1日7〜8件ほど手術を担当されていたのですが、その技術に心底惚れていましたね。知識量、発想、技術どれをとっても別格で、真似できないな、と常々思っていました。

合計17年間通った専科研修

一次病院での勤務をしながら休みの日に大学で学ぶわけですからハードはハードでしたが、これほど長く通えたのには渡邊先生のカリスマ性、ともに学ぶ仲間たちの存在が大きかったです。「学ばなきゃ」という意識は全くなく、「またすごいものを見せていただいた!」という感覚でした。研修終わりは23時から遅い時で24時頃でしたが、そこから皆でご飯を食べに行ったりして、深い人間関係もできました。

避妊去勢手術より軟部外科手術を行うことの方が増えた

元々は腎泌尿器科分野を究めたい、という思いがあったわけではありませんが、専科研修医として学ばせていただく期間が長くなるにつれ、私自身の強みが固まっていきました。学会発表もできる限り行っていたことで、有難いことに周囲の先生方からご評価いただくことが増え、今では避妊去勢手術より軟部外科手術を行うことの方が増えました。若い時こそまずは色々手を出してみることが、未来を開くきっかけになると思います。皆さんの次の一歩を応援しています。

私が大学生の頃

写真は学生時代に参加した、四国で行われたナイトレースでの写真です。

仕事中の一コマ

当院は紹介による手術症例も多いです。腎泌尿器科関連の症例が特に多いですが、外科全般を行います。

休日の一コマ

ここ4〜5年は忙しくて何もできていない感じですが、見た目とは違い、体を動かすのが好き。電動、人力関わらず単に乗り物が好きです。

PROFILE

麻布大学卒業後、都内の一次病院にて合計7年間勤務し、神奈川県厚木市にあおき動物病院を開業。麻布大学の単科研修医(腎泌尿器科)として、2001年〜2015年、2017年〜2020年の合計17年間通い、軟部外科を究める道を進む。日本腎泌尿器学会理事

プロフィール

名前青木 大
病院名あおき動物病院
職種獣医師
出身校麻布大学

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