2024.10.17 コラム記事

動物病院の面接の質問集|NG回答例を紹介

動物病院の面接の質問集|NG回答例を紹介

現在転職を検討している獣医師、愛玩動物看護師の皆さま。面接の準備はされていますか?

面接は採用の可否を左右する重要な機会です。しかし、どのような質問が飛び出すのか、どう答えるべきか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、動物病院の面接でよくある質問と回答のポイント、さらにNG回答例を紹介します。是非最後までお読みいただき、今後の転職活動にお役立てください。

動物病院 面接の流れ

動物病院の面接は通常、以下のような流れで進行します。

  1. 挨拶と自己紹介
  2. 経歴や資格・スキルの確認
  3. 質疑応答
  4. 勤務条件の確認
  5. 病院見学(場合により)
  6. 面接官への質問
  7. 締めくくりの挨拶

中途採用の面接では、コミュニケーション能力や人柄の確認はもちろんのこと、これまでの経験やスキルも重視されます。何を聞かれても慌てないで済むよう自身の転職の目的、将来のプランなどを明確にしておくと心強いです。

それでは、具体的な質問とその回答のポイントを見ていきましょう。

質問1. 自己紹介

面接官:「簡単に自己紹介をお願いします。」

面接において一番最初に行われる質問が自己紹介です。面接官は事前に履歴書を確認していますので、ここでは今までの経歴を知りたいわけではありません。

面接官は自己紹介を通し、面接者のコミュニケーション能力の有無や人柄の確認、簡潔にまとめて話すスキルを見ています。

  • 面接実施へのお礼
  • 氏名、年齢、出身校
  • 前職のポジション
  • 仕事内容(業務範囲)
  • 実績
  • 簡単な志望動機

これらを簡潔に話せるよう練習しておくと良いでしょう。

回答のポイント:

  • 必要な情報を1分程度で簡潔に述べる

NG回答例:

「はい、〇〇大学出身の△△です。前職では一般的な獣医療業務に従事していました。特に大きな実績はありません。」

このような回答では、自分をアピールする機会を逃してしまいます。具体的な業務範囲や業務内容、前職の病院の特徴を盛り込むなど、短時間で面接官に興味を持ってもらえる自己紹介ができると良いですね。

質問2. 転職理由

面接官:「現在の動物病院を退職される理由はなんですか?」

退職理由の質問は、また同じ理由で病院を辞めてしまわないかを見極めるために必ず確認されます。前職のネガティブな発言や悪口は避け、前向きな理由を述べることが重要です。転居や家族の介護など、やむを得ない理由であれば正直に回答しましょう。

回答のポイント:

  • 前職の愚痴を言わない
  • ネガティブな退職理由も、ポジティブな発言に変換する

NG回答例:

「前の病院の院長とどうしても合わなくて...。退職することにしました。」

このような抽象的で否定的な回答は避けましょう。

ネガティブな退職理由でも、「スキルアップのため」「やりたい仕事に就くため」などポジティブな理由に言い換えると良いです。

質問3. 志望動機

面接官:「なぜ当院を志望されたのですか?」

志望動機の質問では、病院の特徴や強みをよく理解していることや、応募への意欲の程度が確認されます。自身のキャリアプランとの関連性を示し「この病院でないと実現できない理由」をしっかり伝えることが重要です。

回答のポイント:

  • 自身のキャリアゴールとの関連性を説明する
  • 具体的に貢献できる点を述べる

NG回答例:

「家から近いので通勤が楽だと思って...」

「福利厚生に惹かれました」

このような個人的な理由だけでは、病院側の求める人材像とマッチしているかどうかが伝わりません。志望理由は待遇面を挙げるのではなく、病院の特徴と自身の目標を結びつけた回答が望ましいでしょう。

質問4. 自己PR(経験・スキル)

面接官:「あなたの過去の経験やスキルを教えてください。」

この質問では、募集しているポストに対し、面接者の実績やスキルがどの程度適合するかを確認されます。現在までに所属した病院の特徴や具体的な業務範囲を回答し、それらの経験が病院にどう貢献できるかという視点で答えることが重要です。

回答のポイント:

  • 具体的な経験や実績を挙げる
  • 数字や具体例を用いて説明する
  • その経験やスキルが病院にどう活かせるかを述べる

NG回答例:

「〇〇大学を卒業後、〇〇病院に入職いたしました。

その後、複数の病院に転職し現在は、□□病院で2年間働いています。」

このような曖昧な回答では、具体的にどの様な業務経験をしてきたか伝わりません。複数の病院で働いたことがある場合、それぞれの病院でどのような経験をし、何を学んだかをしっかり説明できるよう準備しておきましょう。

質問5. 勤務開始時期

面接官:「いつから勤務可能ですか?」

勤務開始時期は面接時に必ず聞かれる質問です。動物看護師と比較し獣医師は、代わりの獣医の募集や引継ぎなどの観点から退職まで時間がかかる傾向があります。過去の傾向などを参考におおよその勤務開始日をイメージしておくことをおすすめします。

回答のポイント:

  • 具体的な日程を提示する
  • 柔軟性があることを伝える

NG回答例:

「まだ退職の申し出をしていないのでわかりません。半年以内には勤務開始可能だと思います。」

具体的に回答できない状況も理解できますが、このような回答では面接官は非常に困ってしまうでしょう。

「現在の職場への引き継ぎ期間を考慮すると、3ヶ月後の〇月〇日からが理想的です。ただし、御院のご都合に合わせて調整することも可能です。」のような具体的かつ柔軟な回答が望ましいです。

質問6.逆質問

面接官:「何か質問はありますか?」

この質問は、面接者の病院に対する関心度を測るためのものです。事前に質問を準備しておくことが重要です。

回答のポイント:

  • 病院の特徴や方針に関する具体的な質問をする
  • キャリアアップの機会や研修制度について尋ねる
  • 質問を通じて自身の意欲や専門性をアピールする

NG回答例:

「特にありません。」

何も質問がないと、面接官に病院への関心が低いと思われる可能性があります。

また、待遇や福利厚生に関する質問ばかりを行うことも、条件面ばかりを気にする人と誤解をされてしまいます。注意しましょう。

その他の質問

その他、動物病院の面接でよくある質問として

  • 獣医師の場合、開業志向があるか
  • キャリアプラン・キャリアビジョンについて
  • 他に受けている病院があるか
  • 雇用条件の確認

などが挙げられます。

各回答のポイントは、誠実に事実や自身の考えを伝えることです。事実や考えを伝えたうえで、病院側の意向に寄り添う姿勢をアピールしましょう。

まとめ

動物病院の面接では、過去の実績やスキルの確認だけでなく、コミュニケーション能力や病院の理念との適合性も重視されます。質問に対しては、具体的な経験や実績を交えながら、病院にどのように貢献できるかという視点で答えることが大切です。

また、面接は双方向のコミュニケーションの場です。病院側の質問に答えるだけでなく、自身から積極的に質問することで、より深い相互理解につながります。

事前準備を十分に行い、自信を持って面接に臨みましょう。

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