【つなぐワークスペシャル対談】葉山まほろば動物病院 上田院長&横浜山手犬猫医療センター 川合院長

【つなぐワークスペシャル対談】葉山まほろば動物病院 上田院長&横浜山手犬猫医療センター 川合院長

最高のパートナーや仲間と目指す
総合格闘技型の動物病院へ

30年近く一緒にいるパートナー。 お互いに違うからこそ理想的な関係に

上田:川合先生とはそれは長い付き合いで、大学の同期だったからもう30年近くになるね。大学ではキックボクシングサークルが同じで、通ったキックボクシングも同じ、プロテストにはお互い合格、卒業後の動物病院の就職先も同じ、通った大学院も同じ、共に開業。もはや運命共同体だ。

川合:勤務医時代のハードな10年間を共に過ごした経験は大きいよね。10年間がむしゃらに働いて次は何をしようと考えて行き着いた答えが私たちの場合は開業だった。上田先生の病院経営に対して常に新しいことを考える姿勢はスゴイし、私にはできないけど、お互いキャラクターが違うのが良いんだよね、きっと。

上田:私は病院の運営を考えることも好きだけど、川合先生には川合先生の魅力があって。例えば、そうだなあ、筋肉ムキムキなところとか(笑)。胸板や背中の厚さ、腕の太さはやっぱりかっこいい。真面目に答えると、川合先生のストイックな姿勢、思い切りの良さ、みたいなところはやっぱり尊敬し
ているかも。

川合:面と向かって感謝されるとなんか小っ恥ずかしいね。私はどちらかというと職人タイプの人間だから、この補完しあっている関係がいいんだろうね。外からみてると割とゆったりコミュニケーションを取っているように見えるみたいだから、この関係性が病院の雰囲気にも影響しているかもしれない。

上田:今の時代は働きやすい環境づくりに注力するというのは当たり前だけど、システム的な部分だけではなくて、人間関係性が良い病院を作っていきたいね。動物病院は限られた空間内でコミュニケーションを取り続けるわけだし、扱っているのは医療で精神的な負荷がどうしてもかかりやすいから、いかに皆が心身共に健康でいられるようにできるかも病院運営のテーマだね。

筋トレ部は週5で活動。
健全なる精神は健全なる身体に宿る

川合:体力が落ちてくると集中力が維持しづらくなって医療の質に直結するから、特にある程度年齢を重ねてきたらトレーニングはできるだけやった方が良いよね。私たちの場合は横浜山手犬猫医療センターの休憩室に筋トレルームがあって、知り合いに部屋を見せると「こんな部室みたいな部屋があるんですね!」と驚かれるんだけど、社員の半数弱が利用しているわけで、これは良い文化だよね。

上田:パワーラック(トレーニング機材)があるだけで誰も使っていないというわけではなくて、強制することなく実際に週5日間使われているのは嬉しい。この文化を先導して定着させてくれた川合先生、
ありがとう!トレーニングの時は仕事の内容とは違う話題のコミュニケーションが発生するのも良いよね。

川合:元々私は自分の体力の衰えを感じ始めた10年前くらいからトレーニングを始めたけど、ストレス解消にもコミュニケーション促進にもなるし、いいこと尽くめだと思う。筋トレを続けると体の変化が見えてきて楽しい。今では筋トレしないと逆に気持ち悪くって。あと、脱ごうと思ったらいつでも脱げるという心の余裕が良いよね(笑)。

上田:今年入社してくれた先生も看護師さんも筋トレ頑張ってるし、私ももう少し頑張ろうかな!

総合格闘技ができる動物病院にしたい

上田:大きく分けると私は内科、川合先生は外科が得意だけど、皆で集まって総合格闘技ができるようにしたいよね。打撃が得意な人もいれば、関節技が得意な人がいて、集まればいろんな戦い方ができる、みたいな。私は皮膚と呼吸器をそれなりにやってきた自信があるから思うのだけど、全部の診療科を究めるのは体力的にも精神的にも症例数的にも厳しい。全部の学会に1人で参加するなんて働きながらだったらそもそも不可能だと思うし、だったらそれぞれが興味のある分野を勉強して、各々の強みを持ち寄って、できることの円の大きさを皆で広げていく。このスタイルが、獣医師、動物、飼い主さんを幸せにしていくと思うんだよね。

川合:それは上田先生がよく言っていることだけど、私も同感。強みがあるとスタッフにも飼い主さんにも頼られるようになって自分の活躍の場所が自ずとできてくる。私の場合は勤務医時代の師匠に負けたくない、という思いもあるけどね。特に私たちのグループは「それぞれが強みを持つ」意識が強いけど、そのためには当たり前だけどやっぱり人よりも努力しないといけない。働き方改革もあって強制的に残って勉強してもらうなんてことはしないし、口酸っぱく勉強してねと言うこともないけど、強みを作るというのは努力の結果なのだから、ここは個人が覚悟するしかないかな。当院グループはそういう思想があるから、周りに引っ張ってもらいながら自分を高めたいと考えて入社することもアリだと思うね。

上田:今の時代的に「自分のプライベートを削ってでも勉強しよう!」とは言えないけど、限られた時間でがむしゃらにやってこそ強みができるのは事実としてあるよね。あと大事なのは、まずはやってみる精神かな。最初は自分には何が向いているかなんて分からないからね。私は元々大学の時から外科が好きで外科を得意とする動物病院に就職したんだけど、入社数年目の時に外科を一切やらない分院長をやることになって。自分としては外科がやりたいから「あれ?」という気持ちはあったけど、ずっとそんなこと思っていても仕方がないし、今求められていることを究めようという気持ちで皮膚科を始めたんだよね。皮膚科認定医を取得して今でも学会発表等やっているけど、人生何もかもうまくいくとは限らないし、与えられた環境でベストを尽くさないとね。

川合:私たちの大学院卒業もその場でのベストを尽くした結果だよね。たまたま大学院に通えるかもしれないチャンスがあって、チャレンジして。過去の努力が今を作るのだから、チャレンジできるうちはチャレンジしておく方が自分のためなんだよね。チャレンジするとうまくいく場合もそうでない場合もあるけど、うまくいったら自信がつくし、うまくいかなかったら次は同じ失敗を繰り返さないようにと努力するから、チャレンジはいずれにしても学びになる。若いうちはガンガンやってたくさん失敗してたくさん恥をかくくらいでちょうどいいんだよね。成功するかどうかは置いておいて、チャレンジすることを賞賛する病院であり続けたいね。

上田:本当にそうだよね。私も博士号取得の過程で、研究して論じる力が身について自信を持てるようになったし、やってよかった。もちろん辛い時もあるけど、筋トレと同じで大事なのは継続してやること。頭も筋トレしないとね。

分院展開で次のステージへ

上田:今年の4月に初の分院となる葉山まほろば動物病院を開院したんだけど、これは私たちグループの新たな挑戦だよね。本院の土台がしっかりして成長しているので次の一手を打つか、と。スタッフ数が増えるから学びが増えるし、休みの調整もききやすくなる。2拠点で互いに切磋琢磨できるからグループの形として良いよね。

川合:葉山は閑静な街だけど、分院はロケーションのいいところにあるし、大型犬の割合が多いから本院との違いがあって面白いよね。と言いながら、まだ分院には訪問できてなくて上田先生、ごめんなさい(笑)。

Profile

葉山まほろば動物病院 上田 一徳 先生(院長/グループ会長)

日本大学卒業後、横浜市内の動物病院にて10年間勤務し、川合先生と共同で横浜山手犬猫医療センターを開院。2011年に東京医科歯科大学大学院にて博士号を取得し、2012年に日本獣医皮膚科学会認定医を取得。2017年には獣医アトピー・アレルギー免疫学会 技能講習履修試験合格及び理事就任。2018年より麻布大学獣医学部 分子生物学研究室研究生。現在は犬・猫の呼吸器研究会副会長を務める。趣味はキックボクシング、SUP(あまりやれていない)。

横浜山手犬猫医療センター 川合 智行 先生(院長/獣医師)

日本大学卒業後、横浜市内の動物病院にて10年間勤務し、上田先生と共同で横浜山手犬猫医療センターを開院。2011年 東京医科歯科大学にて人工靭帯の研究にて博士号取得。JAHA(日本動物病院協会)外科認定医取得。専門分野は整形外科と軟部外科。趣味:筋トレ、山登り、総合格闘技。

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